「おい、犬塚。糞したくなってきたぞ…。」
弁当を平らげてからもしばらくの間、俺と雷電部長は指とケツの穴をこすり合わせていた。
俺の耳に部長が口を付けて、低くかすれた声で言った。
「食わせてください、雷電部長の臭いウンコ。お願いします。」
俺が耳元に返事すると、部長がにかっとした。
「この変態め。そんなにワシのが食いたいのか?」
「はい、どうしても食いたいです。雷電部長のケツから出たのを、どうしても食いたいです。」
部長の手がテーブルの下でベルトをかちゃかちゃと外し始めた。応じてくれるんだ。
腰を少し前に屈めて、ズボンの中に右手を入れた。
俺の指に一瞬だけケツの全体重を乗せてから、パンツの中に部長の手の甲が滑り込んできた。
すげえ、ここでウンコをかき出す気だ。
と思っていたら、もっとすごかった。
「んぐっ…!」
ぶふうぅぅぅぅ。
低く気の抜けた屁の後、腐った卵そっくりの匂いが上がってきた。
腸の中にウンコが溜まっている、親父らしい強烈に臭い屁だ。
そして、雷電部長は俺の目の前で、自分の手の中で、ぐううっと力んだ。
むりゅむりゅむりゅっぶりゅっ。
小さな音だったが、真横で部長が排泄したのがはっきりと分かった。
たちまち、ぷわあーんと腐った実の匂いが俺たちの座席に立ち込めた。
「お母さん。なんかすごく臭い。うわあ、くさーい。」
後ろで小学生の小声が聞こえる。
雷電部長はお構いなしだ。さすが雷電部長。
「ほら、犬塚。食べなさい。」
右手を差し出しながら、また俺の指にどっかとケツを乗せた。全然拭いてないケツを。
部長の毛だらけの手には、黄土色の茄子がでろんと乗せられていて、臭い湯気を立てていた。
「思ったよりでかいのが出たな。大サービスだぞ。」
左手で俺の頭を押して、口を腐った実に近づけさせる。雷電部長のこういうとこが大好きだ。
通路を挟んだ隣の席には誰も居ない。二人だけの、餌付けの時間だ。
俺は口を開けて、押されるままに親父の大便を頬張った。
おえっ、くっせえ。
ぬめえっと温かい、麹のように軟らかいウンカスが口いっぱいに広がって、俺は思わずえずいた。
でも、食う。雷電部長のデカケツから出たばかりの軟便だ。部長の前で平らげたい。
茄子をくわえて食いちぎると、くわーんと腐った卵の臭みが鼻に突き抜ける。
直後、激烈な苦みに喉が絞り上げられる。
「おえっ!ぐぶっ!げえっ!」
吐き出すものか。もう一口、茄子にかぶりつく。
何か知らないが、親父の腹の中でこなれた食べカスがどろどろと広がった。泣けるほど苦い。
「うまいか?」
苦くえぐい軟便をぐちゃぐちゃと噛みながら、必死にうなずく。俺の口の周りはウンコだらけだ。
「犬塚はいい子だなあ。食わせがいがあるなあ。ワシの手、ちゃんときれいにしろよ。」
いつもに増して優しい声で俺の頭を撫でてくれる。
そんなことされたら、もう手にしゃぶりつくしかない。
餌のボウルに頭を突っ込む犬のように、夢中で臭い手をべろべろする。
しっかり茄子を食してから、べとべとのウンカスも残さず口に入れる。
ああ、雷電部長が俺への餌付けを楽しんでる。
自分はホモじゃないって言い張るけど、ほんとだろうか?
「言っておくが、ワシはホモではないからな。お前がワシを好きだから、餌付けしてやっとるんだぞ。いい子だなあ。」
部長が低い声でぼそぼそとつぶやいている。よく聞く台詞だ。
俺も、部長がノンケだったらいいと思う。ノンケなのにウンコを食わせてくれるってほうがいい。
でも、ホモだったら一緒に寝たりできるかも。汗だくのスカトロセックスで愛し合えるかも。ホモだったらいいのに。
よく分かんねえ。いいや、この熊親父のウンコが食えりゃいいんだ。
もっと食わせてくださいよ、と言う代わりに、ぐううっと指を雷電部長のケツの穴に食い込ませた。
スーツズボンのその部分が、じとーっ、と湿り気を帯びてきたのは、汗だけのせいではないみたいだ。
部長の目が穏やかに笑っていた。